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米・雑穀
米・雑穀のカテゴリーでは、普通のお米はもちろん、電子レンジでチンすれば直ぐに食べられるレトルトのお米や雑穀米などの食品ロス商品が販売されています。
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米・雑穀のフードロスに関する豆知識
みなさん『減反政策』という言葉を耳にした方も多いと思います。
これは、日本にパンやパスタなどお米以外の主食が普及したことに伴い、日本人の一人当たりのの米消費量が1960年と比べて2020年には約半分にまで減っております。
この様に日本中でお米が余っていることから過剰になったお米を減らす為に、1960年から政府が実験的にお米農家さんに対して他の作物を栽培すると補助金を支給することにより生産量をコントロールする為に生まれました。実際には1970年から本格的に導入され、2018年まで続いた政策になります。
この『減反施策』の廃止によってまた徐々にお米を作る農家さんが増える事とコロナにより外食産業の消費が減った事により以下のように古米(1年前に収穫されたお米)の量が増え続けているのです。
2019年9月の古米在庫43万トン
2020年9月の古米在庫61万トン
2021年9月の古米在庫77万トン
2022年9月の古米在庫71万トン
出典:農林水産省「米穀の取引に関する報告」
https://www.maff.go.jp/j/press/nousan/kikaku/attach/pdf/221129-4.pdf
この数字だけを見れば、お米を作らなければ良いのにと思う方もおられると思いますが話はそう簡単ではありません。
現在、農村地域はどんどん過疎化が進行しており若者がおらず農業の担い手がいないのが現状です。
先祖代々農地を持っている人の中にも多くの方が他の仕事に付きながら土日に農作業をするという兼業農家の方が多く居られます。
この兼業農家をされている方はお金の為に農業をしている方はほとんどいません。
なぜなら、私の住んでいる地域では『7反百姓』といい7反=約2,100坪の面積の米を作っている兼業農家さんが多いのですが、この2100坪=小学校の体育館7個分の面積でお米を作って年間の売上は約45万円そのうち農薬や肥料などの経費が20万円。残るのが年間25万円。しかし、この7反の面積を行うのに必要な農機具を購入するのに600〜800万円かかるので、この残る25万円を10年貯めても250万円にしかならず、赤字の状態でお米を育ててくれているのです。
ではなぜ、お金を払ってまでお米を作るのか?
それは、自分の田んぼだけ放置して草がボーボーの状態にするとそこに虫が集まり、隣の田んぼに悪い影響を出してしまい迷惑をかけてしまうからです。さらに特に農村地域では横の助け合いが非常に大切な場合が多くそんなことをしてはその土地に住めないということから草がボーボーにならないようにしなければならないのですが
そこで1番作業量が少ないのがお米の栽培になるのです。
よく言われているのが、作業量としてはお米10反と畑1反の作業量が一緒と言われています。
つまり、お米を作っても生活できないので他の仕事につくがその地域に住む為にはお米をお金を払ってでも作らないといけないという事情があるのです。
※もちろん、大規模農業でお米を作っている所はそれだけでも十分生活ができている農家さんも存在します。
今回はフードロスの観点から話がスタートしましたが、お米に関してでいうと過疎化の問題など複数の社会問題が絡み合っているということです。