フードロスで能登半島を元気に〜第1回の食糧支援の活動報告〜

実施日 1月13日

今回の食糧支援の内訳

  • 今回集まって金額
    165,000
  • 実際に届けた商品の定価
    563,992

  • 1637アイテム
  • 平均賞味期限
    6.82ヶ月
お届けした主な商品
味噌・醤油 この2つが1番ニーズが高かったです。既に生きていける分の食べ物の供給は行き届いていましたが、これらの食品は似た様な食品が多く、炊き出しなどのニーズが高くその際に上記の調味料が完全に不足しているとのことでした。
お菓子・缶詰等 既にカップ麺やパンなどの共有は行き届いており、お腹を満たす物よりお菓子などの心がホッとする物のニーズが高いという現地からの要望に合わせて、甘栗などのお菓子をお届けさせて頂きました。

届けた場所一覧

珠洲市宝立小中学校、上戸小学校、飯田小学校、飯田高等学校長寿園、第三長寿園、上戸保育所、緑丘中学校
能登町小木中学校
七尾市和倉小学校

1月12日時点の珠洲市の地図。赤色が通れる道。地域名の下に記載されている黒文字の数字が世帯数で、赤文字が避難世帯数。
このマップが日々更新されている。

食糧支援に協力して頂いた団体

今回食糧支援を行うにあたり、6つのNPO団体(「NPO法人 OHANA」「NPO法人 えん」「NPO法人 HAPPY NEW EARTH」「一般社団法人 愛と感謝」「一般社団法人 熊本支援チーム」
「NPO法人 MAKE HAPPY『め組Japan』」)が今回の令和6年能登半島地震支援の為に結成された『TEAM JAPAN』さんのご協力の元、実現致しました。
TEAM JAPANの中でもNPO法人 MAKE HAPPY『め組Japan』さんは、石川県羽咋市に拠点を持ち、全国から1度そこで支援物資を届けてもらった後に、珠洲市中心に支援物資の運搬を行なわれています。今回トクポチの商品も1度、羽咋市に送らせて頂き、そこから一緒に珠洲市へ運搬を手伝って頂きました。

実際に被災地へ行ってみて...

1月12日に羽咋市に入ったが、この日は雪の為、もっとも被災の大きい珠洲市へはいけず、ベースキャンプにて、ホッカイロにメッセージを書くなどの作業で終わった。翌日の1月13日午前5:30から珠洲市に向けて出発。通常であれば車で2時間程度の道のりだが、道路の至る所がひび割れており、さらに雪の影響で凍結もしているのと支援に向かう車の渋滞で4時間30分かけて珠洲市に到着。

まず、1番驚いたのは被災者の方々が非常に明るく笑いが絶えなかった事が印象的でした。
私は被災地に行くのは今回が初めてだったので、亡くなられた方もいる中、どの様な表情でいけば良いのか?色々なことを考えながら現地に向かったのですが
実際に現地に行ってみて被災者の方の笑顔に、逆に元気をもらってしまったことが非常に印象的でした。次回お伺いする際は自分から笑いかけられるようにしたいと反省しております。

また、市役所の方にどの様な物資が今後必要かなどのヒアリングをしている中で印象的だったのが、既に飲み水などは過剰に集まり過ぎているということ。パンなどは現地に届くまでに日数がかかり、到着した時には既に消費期限当日や切れている物もあったそうですが、せっかく頂いた善意を廃棄しない為に、みんなで消費期限が切れても食べ切ったという話を聞いて、善意が被災者の方々を追い詰めてしまうケースがあるということを改めて自覚したと共に、慎重にニーズを確認しながら支援をしなければいけないと思いました。
さらに、現地で復興活動されている市役所の方々なども避難所生活をしておられる被災者だということに衝撃と尊敬の念が込み上げてきました。ご自身も被災者なのに、他の被災者の方々の為に懸命に活動されている姿は本当に美しく映りました。

そして、避難所には指定避難所と老人ホームの様な自然発生的に避難所のようになった場所があり、基本的に物資支援は指定避難所へしか行なわれません。
従って、今回訪問した長寿園さんの様な老人ホームには、TEAM JAPANさんの様なNPO団体さん経由でしか物資支援は行われないのです。

ただ、市役所の意向として支援の力を分散させクオリティを下げない為にも指定避難所にのみ今後も支援をすることにより、避難所への集約化を目指しているそうなのですが、とは言え簡単に移動ができない高齢者の方にとっては避難所への移動も一苦労なので、しばらくの間はNPO団体さんの存在が非常に助かるとお話しされていました。

そして、多くの方が、食糧物資をお届けすると口を揃えて仰ってくれるのは、「食糧もありがたいけど、こうして届けに来てくれること自体が本当に1人じゃないと実感できて元気が出てくる」と仰っていただけました。これも今回支援にご協力頂き、1口3,000円の支援をして下さったみなさんの力があってこそ実現したので、改めて感謝いたします。

孤独死・自殺者を減らすために〜第2回の食糧支援の活動報告〜

実施日 7月4日

今回の食糧支援の内訳

  • 商品の定価
    66,000
  • 実際に届けた金額
    171,288
  • アイテム数
    1,098アイテム
  • 平均賞味期限
    2.8ヶ月
お届けした主な商品
お菓子 避難所生活ではプライベートが無くストレスが大きいモノの多くの人がいるので気がまぎれるが、仮設住宅に移ると1人になった人達は色々考えてしまうので、お菓子を届けるという口実で会話をしに行くという目的としました。

届けた場所一覧

珠洲市みさき第二団地(仮設住宅60世帯)、寺家塩津上野地区(集落20世帯)

食糧支援に協力して頂いた団体

第1回と同様に、6つのNPO団体(「NPO法人 OHANA」「NPO法人 えん」「NPO法人 HAPPY NEW EARTH」「一般社団法人 愛と感謝」「一般社団法人 熊本支援チーム」「NPO法人 MAKE HAPPY『め組Japan』」)が今回の令和6年能登半島地震支援の為に結成された『TEAM JAPAN』さんのご協力の元、実現致しました。

2回目の支援に行ってみて

1番に感じたのは、「能登半島地震はまだ終わっていない」それどころか、現地の被災者の方や支援者の方は終わりの見えないゴールに向かって今もなお走り続けていた。

とある仮設住宅のおばあさんにお菓子を届けた所、そのおばあさんがこんなことを口にされていました。

『こうして気にかけてくれるだけ本当にありがたい。震災から半年過ぎて、もうみんなから忘れ去られてのかと、思っていたから。。。仮説住宅に移れたのは良いけど一人になると色々余計なことを考えてしまうのでいけないね。。。』

元々、1回目の支援を1月13日に行った時点で食料援助の緊急性はだいぶ薄れていたこともあり、2回目のタイミングを非難所から仮設住宅に移り寂しくなるタイミングにお菓子を届けるという名目でお話をしに行くのがいいとNPOの方からのアドバイスで今回行くことにした。

このおばあさんの話を聞いた瞬間は、やっぱり寂しいんだなぁ。このタイミングにきて良かったという程度で聞いていたが、後からNPOの方から聞いた話で意味合いがだいぶ深刻になった。

NPOの方がいうには仮設住宅に移って早い人で2カ月程度経つが『もう死にたい』と話す高齢者の方が増えてきているそうだ。実際に珠洲市には高齢者の方が多く、若い方は支援者の方々くらい。家が全壊した際に残骸の処理は国が公費で行ってくれるが高齢者の方からすると今更、新しく新築を立てる余裕はない。仮設住宅は原則2年で出ていかなければならない(最長で6年いれるそうだが)。その後は自分で住むところを手配しなければいけないが、今回の地震でさらに若者が金沢などの都会への流出が加速している。そんな土地にアパートを建てる人が出てくるのかどうか不透明。そんな不安を抱えた方々の本音なのだろう。
更に、これまでのコミニティーが分断されて誰かとコミュニケーションをとる機会が大幅に減少している。このような背景からさらに孤独感を感じている人も多いようだ。 実際に、仮設住宅にて孤独死をしている人も発生しているそうだ。

【今我々に出来ること】


現地に行って一番思ったのはレクリエーションが今必要とされている。

余計なことを考えなくて済むように・・・また、仮設住宅の住人同士がコミュニケーションをとるきっかけが必要だ。高齢になって今更新たな友達を作るのは精神的ハードルが大きい。しかし、その必要性は私が現地に行くまで考えていたより遥かに重要だと感じた。

また、今回も活動を支援してくれたNPO法人チームジャパンさん曰く、東日本大震災の際にも今回同様、ボランティア活動をしたいがどうして良いか分からない人達の受け入れを行っており、延べ2万人以上の人がボランティアに来たそうだが、今回は6カ月たった現時点で400人程度しか来ていないとのこと。
多くの日本人が『能登半島大地震』は過去の出来事だと思っている人が多いのではないだろか?

是非、これを見たメディアの人はまだ戦っている人を取り上げて欲しい。
そして、何をして良いか分からないが何かしたいという気持ちが少しでもある人は、是非現地に行って欲しい。一緒にお茶を飲むだけで救われる命がそこにはある。

喜ばれるレクリエーションの例
①お茶会②マッサージ③音楽④漫才などなど
本当に何でも良い。誰かと繋がっていると感じることが出来れば。

もしも現地に行くことに少しでも興味を持った方は以下の問い合わせフォームからボランティア活動を申請することが出来る。

【チームジャパンさん経由でボランティア活動をされたい方へ】
https://39auto.biz/maketheheaven/regires.php?tno=99

ここまでは少し暗い部分にフォーカスして話をさせて頂いたが、明るい話もある。
珠洲市の中心部に関しては、コンビニやドラックストアなどの運営は再開されており、水道も回復している地域も出てきている。

また、能登の方々はまじめだ。国から全壊と認められたら家の中に放置されたモノもすべて国が公費で処分してくれる。にもかかわらず、多くの方が自分で運び出せる分は自分で運び出して処分されている。それは、少しでも国の公費を減らす為と、少しでも早く復興が進むためだそうだ。
現地で毎日戦われている被災者の方や支援者の方々の努力のお陰でハード面は着実に改善されている。

ただ、現地で戦われている人はハード面の復旧で手一杯。ソフト面の支援こそ外にいる我々に出来ることではないだろうか?

第3回食糧支援について

第3回支援は第2回支援同様、仮設住宅などにお菓子をお配りするという口実で、被災者の方と会話をし困っていることのヒアリングと、お茶会などのの何かしらの企画チラシを手渡しで1世帯づつ説明して回ることにより、住民の方同士のコミュニケーションのきっかけづ作りを行いたいと思っております。

第3回支援は9月上旬を目指しております。
※ただ、支援金の集まり次第では遅れる可能性もある為その点はあらかじめご了承ください。

第1回、2回同様、一口3,000円の食糧支援という商品を購入して頂ければ、約3倍の商品を被災地の方々へ責任を持ってお届けいたしますので引き続き支援のほどよろしくお願い致します。

金銭的な余裕がない方もおられると思うのでそう言った方は以下のXでの投稿のシェアだけでもよろしくお願い致します。

《Xでの投稿》 https://x.com/tokupochi_net/status/1818469820503068819?s=46

被災された方々へ心よりお見舞い申し上げます。
また、1日も早い復興と、穏やかな日々が早く訪れることを心から願っています。
トクポチ スタッフ一同